写真の授業の、課題作品です。
全て僕の顔で、同じものは一つもありません。
撮影の次の日は顔の筋肉痛が酷かったです。
研究テーマ:霊現象による恐怖は、どこから生まれるのかを現象学から考える。
作品名「顔」
研究内容
「顔がいっぱいあった」有名な心霊スポットに行った際、
顔面を蒼白にした1人の友人が震えながら言った言葉である。
彼の視界にどんな景色が映っていたのかは、本人しか知る由はない。
この作品は、友人の見た景色を私なりに解釈して、視覚化したものである。
私はホラーが好きだが、霊などの超常現象を信じてはいない。
理由はただ一つ、見た経験が全く無いからだ。
世の中には、霊を見ることができると豪語して、
人に憑いた霊を見ることで金を得る芸人など様々な人がいるが、
個人的にはどの人物も信用していない。
フッサールは現象学という新たな思考法を生み出した偉大な人物である。
彼は「主観と主観のあいだで共通する部分が客観と勘違いされているだけ」と述べる。
つまり客観は、いつでも否定される可能性をはらんでいるということだ。
心霊現象は、他人と確かめ合うというプロセスがないため、強い確信にはならない。
心霊現象は、他人と確かめ合うというプロセスがないため、強い確信にはならない。
つまり見えない人間、片方は自分なりの意見を持つことができない。
これは持論であるが、霊現象による恐怖は、
「自分には見えない」という状況下にあるからこそ、
生まれる感情なのではないかと考える。
フッサールの現象学では「真理は存在しない」と考え、
フッサールの現象学では「真理は存在しない」と考え、
幽霊が見えないという人間が大多数を占めるからこそ、
幽霊が見えるという確信が揺らぐ。ここが、人間の恐怖するポイントであろう。
異物の存在を他人と共有できない時にこそ"恐怖"は生まれるのだ。
試しに一度、誰もが幽霊を見れる状態になった時のことを想像してみてほしい。
おそらく、ホラーというジャンルはこの世から消滅するだろう。
ホラー愛好家の私としては、耐えられない出来事である(笑)。
哲学者名:エトムント・フッサール(1859〜1938)
オーストリアの哲学者、数学者。
現象学の創始者と呼ばれる。数学の研究から出発し、心理主義を排して純粋論理学を提唱。 後に、厳密な学としての哲学を目指し、先験的意識の本質構造に基づいて対象をとらえようとする現象学に到達。 ハイデッガー・サルトルらに強い影響を与えた。(https://kotobank.jp)より引用
哲学者名:エトムント・フッサール(1859〜1938)
オーストリアの哲学者、数学者。
現象学の創始者と呼ばれる。数学の研究から出発し、心理主義を排して純粋論理学を提唱。 後に、厳密な学としての哲学を目指し、先験的意識の本質構造に基づいて対象をとらえようとする現象学に到達。 ハイデッガー・サルトルらに強い影響を与えた。(https://kotobank.jp)より引用